「おい、澪。」


『何ですか?』



汐たちが帰ったことは音で分かりました。
翼がこの部屋に入ってきた事も。

そして、声色が少し不機嫌な事も。




「よかったのかよ。
何も言わなくて。」


『何も言う必要はないでしょう?』


「忠告くらい、してやるべきだったんじゃねぇの?

生半可に足突っ込んじまってるんだ。
それがどれだけ危険か、俺らが一番分かってるじゃねぇか。」




翼の言葉を聞きながらパソコンとにらめっこ。

私の近くにいる翼に、扉に一番近いソファに座っている千里と姫。

姫に至っては話の内容は何となくは理解しているものの、よく分からない様子。

千里は翼と同じ、少し不機嫌そうな顔です。




「あいつら、六花にもろで顔見られてるんだぞ。

襲ってきた六花は下から二つ目まで。
逆に言えば、まだ上に四つある。

それに六花の裏…つまり、本当の指揮官はKINGだぞ!?

この意味、お前なら分かんだろうが。」