教室で皆とワイワイ話していた。
「早奈英は、部活とか何にするの?」
私と一緒に話しているのは、小学校からの仲良し、三上 雪菜(みかみ ゆきな)
通称ゆっき  少し天然である。
「部活?入学式の部活紹介見て、ソフトテニス部にしようと思ってるよ。ゆっきは?」
「うちもソフトテニス部にしようと思ってるよ。一緒だね。」
「ゆっきもなんだね。他に誰か入るのかな?」
「さあねー。案外皆帰宅部とか言いそう。」
「それな。」
そんなこんなで話している内にガラッと教室のドアが開いた。
「はい、皆席つけよー。」
そう言って入ってきたのは、正直おっさんだった。なんか顔黒いし。大丈夫かな?
「今日から一年の担任をする吉野 圭吾(よしの けいご)です。担当は、社会。よろしくお願いします。早速朝のHRしようか。出席番号1番の人、お願いします。」

そんなこんなで

「一時間目は、自己紹介をしてもらうよ。皆は、もう知っていると思うけど、先生は、まだ皆の名前覚えて無いからね。自分の名前と入ろうと思っている部活を話してください。じゃあどうぞ。」
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「出席番号12番。大園 莉奈(おおぞの りな)です。ソフトテニス部に入ろうと思っています。よろしくお願いします。」

あっ、次私の番だ。
「出席番号23番。町田 早奈英です。入ろうと思っている部活は、ソフトテニス部です。よろしくお願いします。」

「出席番号24番。三上 雪菜です。ソフトテニス部に入る予定です。」

「出席番号27番。村瀬 咲(むらせ さき)です。ソフトテニス部に入ろうかなと思っています。よろしくお願いします。」

「出席番号29番。山田 絵里華(やまだ えりか)です。ソフトテニス部に入ろうと思います。」

最後の人まで自己紹介が終わった。32人。このクラスで ソフトテニス部に入るのは5人だけか。まあ、皆仲悪く無いから問題無いかな。早速後で体験行こーっと。ついでに他の4人も誘うかな。
 
放課後

放課後になった。早速4人を誘いにいこう。
「ソフトテニス部の体験行こう。」
「「「「いく!」」」」
見事にハモったな。まあいいか。じゃあ出発!

ギャラリーにて

「よろしくお願いします!先輩方!」
私達は、ゆっきを除いてジャージに着替えて一通り挨拶を済ませた。まだ正式に入ることは、できないけど、部活希望書が配布されて承認されるまで体験という形で参加することができる。ゆっきは、「初日だからジャージ要らないでしょ。」と、思っていたらしい。なのでゆっきだけ制服で初日は参加する。
「まずはラケットの持ち方ね。簡単に言うと“拾うように持つ”ってところかな。あと、ラケットにマークがついてて、それは上に向けるよ。」
先輩達に教わりながら何とか持ち方は形になった。意外と難しい。でも、入るって決めたからにはやりきるぜ。
「あっ、もう時間だね。今日は、もう帰ろうか。明日も良かったら来てね。」 
「はーい。」
1週間後、入部届けが受理されて私達5人は、無事にソフトテニス部に入る事ができた。これから忙しくなるだろうけど、みんな頑張ろうね!