「飯作ったから 食べて。」 結局 私の方が残業となり こいつの家に尋ねるかたちになった。 こういう時、ご飯を作ってくれたり ビールを冷やしてくれたり 気遣いが出来る男だったりする。 これだから居心地がよくて辞められない。 「ありがとう。いい匂いするわね。」 竹下の部屋はいつ見てもシンプルで片付いている。 テレビの前に1人か2人用のテーブルがあって 冬にはコタツに衣替え。 竹下の振る舞う料理を何度もこの部屋で食べた。