翌日、俺はどんな顔をしてエイトや真央に会えばいいのか1人で思案していた。


あの動画を見てしまった事なんて口が裂けても言えない。


かと言って自然に接することができるとも思えなかった。


モヤモヤと考えながら歩いていると、あっという間に学校に到着してしまった。


ここまで来たら後戻りだってできない。


俺は勇気を出して教室へ足を踏み入れた。


いつも登校時間の早いエイトと真央は当然今日もすでに教室内にいた。


「よぉ! 澪!」


エイトがいつも通り俺に手を上げて挨拶をしてくる。


その横には真央もいた。


「よぉ……」


いつも通り返事をしたつもりでも、どうしても2人を意識してしまって声が小さくなってしまった。


違和感を誤魔化すように俺は笑顔を作った。