ケータイ小説 野いちご

最低な元カレ専務の10年愛

4.合コン

「え、合コンもう決まったの?」

「うん、例の花紅」

ふふんと誇らしげに奈津美は鼻を鳴らす。

今日はラウンジでご飯。

奈津美も私も、さっき一緒に買いに行ってきたコンビニ弁当だ。

「だから明日は絶対空けといてよね!
この前みたいにドタキャンなしだよ!」

「うん、わかってる」

花紅と合コンなんて滅多にない機会だ。

今度こそ行かなきゃ。

「まあ、専務ほど稼いではいないだろうけどねー」

意地悪に横目で見る奈津美。

「専務と私は全然関係ないよ。ただの秘書だし。
でも、ウチだって総合職の人はけっこう稼いでるんじゃないの?」

「ウチの会社にいい男がいないから他で探してるんじゃない!」

「ああ…そっか」

そういえば奈津美は一時期、ウチの会社の人とばかり合コンを組んでいた。

収穫ナシってことで諦めたんだな。

だけど、年下なら…まだ入社3年目だけど、広報の園田さんあたりなら、合コンをセッティングしてくれそうだけどな。

…いや、余計なことは言わないでおこう。

私はもう広報とは関わりのない人間だ。

「本当はさあ、東京の一等地に不動産持ってるような人が一番いいんだけどねー。
不動産は強いよ!」

熱弁する奈津美に、一瞬深町先輩のことが浮かんだけど…

深町先輩、かっこいいから彼女いそうだな。

今度『MATCH』へ行ったら聞いてみよう。


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