事件の後、私は行き慣れた警察署に連れていかれてしまった。





マドカたちとは別で、久しぶりに私は母親に連絡されてしまう。





その中で、私は初めて出逢ったように瞬と二人で聴取の部屋で待っていた。





「私、帰りたくないよ」






ただでさえ、マドカとのことで情緒不安定なのに、母親の元へ戻されてしまったら、私の心が砕けてしまう。





どうせ連れ戻されて待っているのは、マドカにとってのジョージみたいな恐怖な人材でしかない。





「どうしたらいいのか…」





瞬も悩んだ表情を浮かべる。





「このまま帰らされたら、もう二度と瞬ちゃんに会えない気がする。それに、またあの日々なんて耐えれないよ」






「真白」





わかってる。私ですら回避する方法が見つからないのに、瞬だっていい案が見つかるはずがない。





このまま、私も捕まってしまったらよかったのかな?






そしたら、マドカを一人にしないで済んだ?
そんな稚拙な考えばかり浮かんできてしまう。






でも、私はやっぱり瞬がいるなら、この世界に居たい。






そして、いつか、マドカが戻ってきたら、私が居場所になってあげたい。