瞬がいる留置所のところへ警察官がやってきた。





「森岡瞬、釈放だ」





呆然とする警察官は、そんな瞬の心をくみとるとこなく、すぐに外へ出される。






「どうして?誰が…」






瞬がそう呟き、顔を上げると宮城が現れた。





「宮城さん」





宮城は、両脇にいる警官に挨拶をすると、
「あとは、私が…」
と、引き継いだ。






「宮城さん、どうして釈放に?僕は、罪を犯している」






瞬の問いかけに、宮城は言いにくそうに、言葉を選びながら説明する。






「お前の無実が証明された…というか、被害届の取り下げと、真白の母親とその彼氏が逮捕された」






瞬は宮城の言葉の意味がわからなかった。





急展開に思考が追いつかない。