〝風邪ひいた。学校行けたら行くから先行ってて〟
そう、朝にLINEが永人からきたのは登山合宿の休み明け。
「今日は一人か」
寮から出て、一人で歩く道のり。
あの日から毎日隣には永人がいたからかな。
今日はなんだか寂しく感じてしまう。
はじめは、永人の隣を歩くことに引け目を感じてた。
でも、いまはそれが心地よく感じている自分がいる。
でも、永人は好きになってはいけない人。
日奈子が絶対に永人のことを好きだから。
「あれ?千花ひとりなの?」
「わっ、日奈子!」
後ろから、たったいま考えていた人物がトントンとあたしの肩を叩いてきてビックリする。
「そんな驚く?」
可笑しそうに笑う日奈子。
「ううん、ごめん」
「で、永人は?」
「風邪引いたみたい」
登山合宿の夜、雨のなか永人があたしを探してくれたから。
風邪を引いたのはあたしのせいかなって申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
そう、朝にLINEが永人からきたのは登山合宿の休み明け。
「今日は一人か」
寮から出て、一人で歩く道のり。
あの日から毎日隣には永人がいたからかな。
今日はなんだか寂しく感じてしまう。
はじめは、永人の隣を歩くことに引け目を感じてた。
でも、いまはそれが心地よく感じている自分がいる。
でも、永人は好きになってはいけない人。
日奈子が絶対に永人のことを好きだから。
「あれ?千花ひとりなの?」
「わっ、日奈子!」
後ろから、たったいま考えていた人物がトントンとあたしの肩を叩いてきてビックリする。
「そんな驚く?」
可笑しそうに笑う日奈子。
「ううん、ごめん」
「で、永人は?」
「風邪引いたみたい」
登山合宿の夜、雨のなか永人があたしを探してくれたから。
風邪を引いたのはあたしのせいかなって申し訳ない気持ちでいっぱいになる。