ケータイ小説 野いちご

エンドレスおままごと。

ふたつ








――ガタッ。



うわっ! 危なく便器にハマるとこだった!


もう。急いでたから気づかなかったよ……。


トイレ使ったらフタ閉めて、めんどくさいならせめて便座だけでも閉めてって何回も言ってるのに。



いやーな気持ちのまま、食卓でなおくんとの朝ごはん。


ご飯と昨日の残り物の味噌汁と、お弁当に入りきらなかったおかずたち。



寝起きの悪いなおくんは、基本的に朝は無口になる。


わたしも何となく話題を振りたくなかったから、朝の情報番組を眺めながらご飯を口にしていた。



テレビに映し出されたのは、1週間分の天気予報。



「あ、よねこもうすぐ誕生日じゃん」



画面に並んだ日付を見ながら、なおくんがつぶやいた。



「え……うん。そうだよ!」



忘れられていたと思っていたけど、ちゃんと覚えててくれたんだ。


便座のせいでわたしも機嫌が悪かったけど、一気に嬉しい気持ちになる。



だけど――



「なんか、ほしいものある?」


「えー。そういうのはサプライズでくれるから面白いんじゃん」


「いらないものだったら嫌でしょ」



……プレゼント、考えるのがめんどうなのかな。



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