-カランコロン


「なーにが、女の子紹介してよっだ!

ばっかじゃないの!!バカなの、

バカなのね!!そう思うよね?」



今は、行きつけのカフェに来ている。



そして、私の愚痴を聞いてくれているのは…


「まぁまぁ、落ち着きなよ」

店長の娘、彩乃(あやの)さん。


私の憧れの女性だ。


「落ち着けられますか、…ああ…どうしよう、あのバカのことだから…彼女作るよ」

温かいココアを一口飲むと



「さぁ、分からないよ?」

ふふっと、笑う、彩乃さん。



そこへ…


「じゃあ、俺と仮で付き合ってみる?」



「そうだね、誰かと仮で付き合って、振り向かせて後悔させて…て、誰?」


声をした方へ振り向くと



「え、綾斗くん!?」



どこかで、聞いたことがある声現れたと思ったら、



それは、小学校から中学1年まで一緒だった、綾斗くんだった。