唯月side

千尋が京都にいると聞きすぐに戻った俺ら。

もう総長をやってると言っていたからきっと倉庫だろう。


俺らが探していたやつは全国1位の族、
「鬼姫─キキ─」の総長だ。

俺らも同盟を組んでいて、同盟傘下合わせて650人の結構人数の多い族。


そんな族をおさめる総長は女でこのことを知っているやつはそうそういない。

しかも鬼姫の総長になるやつらはあることをしなければならない。

第一に総長を務めれるかどうかの力があるのか確かめるために前の総長とタイマンをする必要がある。

前の総長だって相当強いがそいつに勝つと総長になれる。

だが千尋は例外だ。

あいつと本気で喧嘩をすると死人が出るかもしれないレベルだ。

だから、あいつはタイマンをせずに総長になった。


それから体のどこかにピアスの穴を開け赤いピアスをつけるのが伝統だ。

千尋はアイブロウだった。

しかも歴代のやつらと比べ物にならない強さを持っているから2つもつけていた。


他にも体のどこかにタトゥーを入れなければいけない。

しかしあいつは歴代と違って入れなかった。

今までの歴代と違うから入れなかった。
まあ、見分けるためだろうな。


鬼姫は仲間を大切にする族だ。

だから、千尋が4ヶ月もいなくなるなんでありえないと思った。

あいつにも事情があったんだろう。

でも会ったら聞いてみることにする。

俺だって心配だったからな。



京都につき、鬼姫の倉庫に向かっているあいだ誰も何も話さなかった。


でも俺の頭の中には何故か探していた千尋と違うやつなのにナンパで助けたあいつがいた