相沢唯月side

今日もまだ東京で人探しをしている。

ハッキングが得意な副長の月希(るい)に調べてもらっている最中だ。

俺らが探しているやつには3つの特徴がある。

1つ目はアイブロウのピアス。色は赤。でもこの色は大事な時用だから基本は青か緑だな。
それに耳にも大量のピアスがついている。

2つ目は髪の毛の色。あいつの髪の毛は白髪で赤のメッシュがはいっている。
他人がやると変な色だがあいつがやるとどうも綺麗にしか見えなかった。

3つ目は身長が小さいって事だな。160もないくらいだろう。


この3つの特徴はかなり大切な情報だ。

この情報があるかないかで探せるかどうかがわかる。

月希なら探せると思うが…

「唯月。探してみたがいない。」

いない?

聞けば、この特徴と当てはまったやつは何人かいるみたいだ。

だが、どれも違うらしい。
顔が違う、性別が男、族に入っていない。

俺らが探してるのは女で族の総長だ。

「くそ!こんなに探しているのに…」

「落ち着け、羅偉(らい)。月希もう少し探してみてくれ」

見つからないなんてありえない。

もしかしたら髪の毛の色を変えてるのかもしれない。
身長が伸びたのかもしれない。

どんな姿に変わっててもいいからどうか見つかってほしい。