何日か練習して今日は予行練習みたいな日

まあ、だいたいの動きとかを確認する感じ?

それは2時間ぐらいで終わるからあとの時間は練習時間らしい。

うちは苺たちとリレーの練習してからコスプレ競走と借り物競争の出る順番を聞きにテントまで行った。

…いや、行こうと思った。

急いでいってリレーの練習に戻ろうと思ったけど何故か男子の先輩方に捕まってしまった

「ねえ、君転校してきた子だよね?」

「名前は?」

「今暇なの?」

苺とかに助け求めたいけど今携帯ないし、ここからじゃうちの姿なんて見えなと思う。

どうしよう…

「ねえ、聞いてるの?」

でも一応先輩だからちゃんと返事しなきゃダメだよね?

「あ、はい。すみません。」

「で、名前は?」

「月山千尋です…」

「へー。千尋ちゃんっていうんだ」

それからは暇かとか終わったら遊びに行かないかとか色んなことを聞かれたけど暇じゃないし今日の放課後は隆弘とスーパー行かなきゃなのに…

「ごめんなさい…今日は用事が…」

「何の用事?」

「友達とスーパーに…」

「そのぐらいその友達に任せておきなよ。だから遊ぼ?ね?」

「え、いや、あの…」

もう、相手しきれない…!

どうしよ!

誰か!Help me!!

なんてことを考えてると手を引っ張られどこかに連れていかれそうになった。

「いいから行こ?楽しいことしようよ」

「や、やめてください…!」

ちょ、力強い…!

離してよ!

すると先輩方はうちの脇腹をくすぐってきた

「ひゃぁ?!」

「お?感度良好?」

へ?なに?

ちょ、とりあえずくすぐりはやめて!

うち弱いんだって!

とくに耳とかは…って!

「ふにぁ…!」

耳舐められた!!!

気持ち悪い。

うちの力が抜けた瞬間引っ張られると思った

でもそれはなかった。

だって反対から鎌が引っ張ってくれたから。

「おい、こいつに手出すな」

「こ、こいつ死華の総長じゃねーか…!」

「にげるぞ!」

先輩方は顔を青くさせ逃げていった。

よかった…と思ってたのもつかの間。

鎌のかみなりが落ちた。

「なんで助けを呼ばない!叫べば近くのヤツらが来てくれんだろーが!」

…だって誰も聞こえないと思ったんだもん

助け呼びたかったけど先輩だから失礼な態度取れないと思ったし…

そういう思いも込めて鎌を見るとすごい目付きでこっちを見ていた。

あ、これ謝んなきゃまた怒られる

「…ごめんなさい」

謝ると、次から気をつけろ馬鹿と言われ鎌はどこかへ行ってしまった。

心配してくれるのは嬉しいけど馬鹿はないでしょ?!馬鹿は!

もう!

そのあと苺たちのところに戻り遅くなった事情を話すと謝られた。

一緒に行かなくてごめんとか気づけなくてごめんとか

でも呼ばなかったうちも悪いしどっちもどっちだよね?


そうこうしているうちに今日の練習も終わり明日の体育祭本番にちゃくちゃくと近づいていった。