「ちょっと小春、あんたこんなところで何やってんの?」


「あ!柚木おはよう!高広先輩を待ち伏せしてるんだよ!」





ガヤガヤと騒がしい玄関でバッタリと柚木に会った私はにっこり笑って見せた。


あ、その引いた顔!
"コイツやばいな……"って思ってる顔!


相変わらずひどいなぁ、柚木。





「なに、ストーカーにでもなったの?」


「は!?そんなわけないよっ。先輩に聞きたいことがあるの!」





そう!

私が止めたのにも関わらず合コンに行った先輩から、昨日のことを話してもらおうと思って!


どうだったんですかー?ってね!





「あぁ、あの合コンの話?」


「うん!」





ふーん、と興味なさそうに柚木は呟く。

だけどいきなりニヤニヤと意地悪い笑みを浮かべた。