「……っていうことがあってね!もう先輩が可愛くてかっこよくて最高だったの!」



「へー、良かったねー」





次の日の学校、休み時間にて。

柚木の前の席に座って、昨日あったステキな出来事を話すと、
興味なさそうな柚木の相槌が返ってきた。



頬杖ついてスマホいじって……。

そんなことどうでもいいって感じだね、柚木!





「もうっ、なんで柚木には先輩の魅力が分からないかなー」


「まぁ、普通にカッコいいとは思うけど」





好みじゃない。

バッサリとそう言った柚木。相変わらずのクールビューティーさんだ。





「ていうか、そのメイク作戦が上手くいったっていうのにどうして今日はしてないの?」


「えっ」





そ、そんなの決まってるでしょ……。