「うわー。星キレイ!!」

真冬の星空の下、先生と2人肩を並べて歩く。
他人から見れば普通の恋人同士に見えるのだろうか?
いや、制服だから援交に見えたりして。

「送ってくれなくてもいいのに。近いんだし」
「何かあったら困るだろ?」
「優しいね。じゃあさ」
「ん?」
「遠回りしよっ!?」

とびっきりの笑顔でそう言うと先生はキョトンとした表情を浮かべた。
このテンションの差が悲しい。

「何で遠回り?」
「星空デート♪」
「何それ」
「いいでしょ?暗いから人に見られても大丈夫だよ」
「仕方ないな」

先生は苦笑しながら渋々と私の後を付いてきた。