あたしは走った。

振り返らず、走った――。


目的は、駐在所だった――。

いまのあたしを見たら、おまわりさんは、あたしを撃ち殺してくれるかもしれない。


あたしが狂っているのか。

それとも、ホントウにバケモノになってしまったのか。


どちらにしろ、これで終わる――。


「おまわりさん、ショットミー!」

「ホワット?」

おまわりさんが、駐在所から顔を見せる。


だが、現れたおまわりさんは、



やはり、怪物の顔をしていた――!