迫る瑞希ちゃんと話していると再び誰かが物に当たる。

今度はイス?可哀想に。

「ちょっと来い!」

ちょ、お前誰だよ。
腕を引かれて連れていかれる。
まてまてまて、いや、振り切れるけども。
いきなりはまずいし。
引きずられ連れてこられた場所は隣の空き教室。
入ると中に投げ出され、鍵を閉められる。

いてっ!

…ちょっとまって…ほぼ真っ暗じゃんっ。
___暗闇はちょっと厳しい。

「お前に話が…『…つけて』
「はっ?」
『……電気をつけろって言ってんだよ。』

凄んだ私に緊急性がわかったのか、急いで電気を付けてくれた男子生徒。
視界が明るくなったので私はぱちぱちと瞬きをして呼吸を整える。

「わりぃ。」
『大丈夫、暗い場所が苦手で。』

まぁすぐに付けてくれたから酷くはならなくて薬もいらないかな。

桜「お前を何故ここに呼んだかなんだが。

お前を《雷華》の幹部にする。」

…は、雷華の幹部?
拓くんが関わるなって言ってたヤツじゃん。

『___はぁ?』
桜「瑞希が頼まれたんだよ。ちなみに、断ることはできない。」

元から決定事項なのか。
__え、何それ??

『___俺からも条件を出す。


それをクリア出来たなら喜んでなってやるよ。』