クラス替えってやっぱり誰でもドキドキすると思う。

どんな人がいるんだろう

あの子と一緒になれるかな

仲良しの友達と同じがいいなぁ

先生誰だろう



でも特に好きな人もいなければ
親友と呼べるほどの友達もいないし
別になんでもいいやって投げやりな考えの人っていると思うんだよね。



そうです私です


高校2年生
名前 滝沢 零乃 (たきざわ れの)

可愛いってよく言われるけど別に誇れるほどの顔じゃないと思う(若干無自覚)

周りはみんな彼氏もいて
それなりに友達もいっぱいいて
青春っていうものを楽しんでるのに

私はいつになってもそれらしい進歩がない

好きな人とか欲しいなぁ...

なんで?!高校生になったら自然とあんな感じになるんじゃないの?!

私なんか踏み外した?!
なにがいけないのかちっとも分からない

確かに人見知りだけど
その壁を破って突進してきてくれるような友達が現れてくれると思ってたのに...

そうゆう他人任せなのがダメなのかな...

だって、、話しかけるの苦手なんだもん、、
相手の反応が怖いしなにより目が見れない

やっぱり根本的な性格をなおさなきゃダメなのかな。



若干重い足取りで教室の扉をガラッと開けると

なぜだか分からないけど

真っ先に目に入った男の子がいた


「....うわぁ...カッコイイ」

黒髪で若干くせっ毛になってて
くりくりしたぱっちり二重で筋の通った鼻
輪郭もシュッとしてて
身長もそれなりに高い

あんな子同じ学年にいたんだ...


「えっ? カッコイイって翔太?」


ん?


「...うわっ! .......私に言ってる?」

突然話しかけてきたのはポニーテールがよく似合ってる可愛らしい女の子

「ははっ!当たり前じゃん!他に誰がいんのよ!」
ど、どどどうしよう
話しかけてきてくれて嬉しいのに
上手く受け答えできない!!!

「あっ、だよね!そうだよね!
翔太ってあの子のこと言ってるの...?」

するとポニーテールちゃんは急に真顔になった

え.....まずい なにか変な事言った?!
ポニーテールちゃんって声に出てた?!

「もしかして翔太のこと知らないの?!
へぇ〜今どきアイツのこと知らない奴なんかいたんだねぇ珍しい...」

よかったぁ...私じゃなかった...
あの翔太くんって子やっぱり有名だったんだ

私が知らなかっただけか...

「そ、そんなに有名なんだ....」

「そうだよ〜
澤木 翔太 (澤木 しょうた)
学校でも有名人 この通りモテるからね」


ふ〜ん凄いなぁ
私とは縁のない人ってことだ

「てかもしかして滝沢 零乃でしょ?!
あたし知ってるよ1年ときから!」

「えぇっ?!わたし?!」
なんで知ってるんだろ
私ポニーテールちゃんと接点あったっけ...
必死に頭を回転させたけど思い出せない...

「違う違う!
学年でも可愛い奴がいるってよく聞いてたの!みんなして天使だ天使だ!って」

なにがどうなったら私が天使に見えるんだろ...こんなぼっち野郎...

「お、面白い噂だね...」

「ねぇ!あたしと友達になってくれない?!
ずっと天使ちゃんと話してみかったの!
松坂 雪乃 (まつざか ゆきの)っていうの!
よろしくね!」

ちょっとまってこれは新学期早々
友達できちゃったってことー?!

お母さん私にも友達ができました...
これで安心して1年を過ごせそうです...(涙)

「わっ私こそ!
よろしくお願いします!
滝沢 零乃です! な...仲良くしてくれると嬉しいです...」

「んもぉなーに改まってんのよ!
噂に聞いてたより可愛いわ〜れのって!
よろしくね!」

「うんっ!よろしく...ゆ..ゆきの//」


その瞬間可愛いだのキャーキャー言い始めたゆきの
なんか騒がしいけどいいお友達ができちゃってめちゃめちゃ嬉しい...