アイツの、馬鹿みたいにあどけなく金子を見つめるあのカオが好きだった。 ふとした瞬間に見つけてしまった、そのどこまでも純粋な瞳に映るのが、自分だったらと望んだ。 金子には彼女ができて、結果的に蓮見は失恋したはず、なのに。 アイツはまだ、金子のことをあの瞳で見つめている。