男がお風呂から出れば、机の上にはカップラーメンが用意された。





私達はカップラーメンをすすりながら、自己紹介を交わす。




「俺は泉 遥斗。17歳。アンタわ?」




同じ年だ…。



「名前…」




よく考えれば、助けてくれた人は知らない人で…。





その知らない人について来て…





私…結構危険な…





「ねぇ。聞こえてる?」




それにも反応しない私に、呆れたようにため息を零す。




「じゃぁアンタ小さいしチビでいい?」





チビ…。




私の本名は橘 稚己(たちばな ちこ)。





チビか…。





まぁ私はなんて呼ばれても一緒だ…。