朝、唯と学校に行くと…
「何これ?」
手紙が下駄箱の中に入っていた。
後ろを見ると私の名前が書いている。
「何?何?」
唯が不思議そうに聞いてくる。
「もしや!ラブ…ん!」
私は慌てて唯の口を塞いだ。
私と唯はトイレに行った。
手紙の内容は
「吉原せつなさん、大切な話があります。もしよければ放課後、体育館裏にきて頂けませんか…」
「ほぉ〜!凄いせつな、モテモテじゃん。」
「う、うん」
何か怪しいわね。


放課後
「じゃあ、せつな。あとはファイト!」
「うん」
私は手紙で書かれていた通り体育館裏に来ていた。
そしたら、足音が後ろから聞こえた。
「よくも、まぁこんな手紙まで書いたわね、橋本翔。」
「さすが、せつなちゃん。気づいてたんだ」
やっぱりこいつだった。
「なんの用?告白じゃないんでしょ?言っておくけど部活には入らないから」
「何⁉︎バレてたか〜」
図星。
「せつなちゃんって結構鋭いんだな」
「当然。これで諦め、付いたでしょ?」
「まだだ。次は絶対に入りたくなるようにしてやる!」
「いい加減にして!しつこい男は嫌われるのよ!」
また怒鳴ってしまった。
「なんでそんなに嫌なのさ〜?」
「あなたに関係ないじゃない」
私は教室に戻った。
そのまま玄関を出た。
すると、校舎から吹奏楽部が練習している音が聞こえる。
中学生の頃も校舎から聞こえた音がきっかけで吹奏楽部に入ったんだっけ…
そんな事を思いながら帰り道を歩いた。
家に帰ってきてベッドに横になる。
携帯にイヤフォンをさして音楽をかける。
音楽を1人で聴くのはとても落ち着く。
1人が好きってわけじゃないけど、たまにはこういうのもいい。