ケータイ小説 野いちご

幕末にタイムスリップさせられました!?参〜新選組と殺し屋の僕〜

伊東 甲子太郎
土方の敵

––土方 歳三––


伊東 甲子太郎がどんなやつか、正直楽しみにしていた。

だが、また副長助勤らと何故か寝ている誠と一緒に部屋に入ってきた伊東を一目見て、俺は勘づいてしまった。

伊東とは絶対にソリが合わないことに。


「ようこそお越しくださいました伊東先生。長旅ご苦労様です。」


「あぁ、お久しぶりですね山南さん。長らく会っていませんでしたが、お元気でしたか?」


「はい。伊東先生の方もお元気そうでなによりです。」


……そういえば、山南さんは前に一度伊東に会ったことがあるんだったな。

尊攘思想家で論が立つとは聞いたことがあるが、果たして俺達の仲間に相応しい人物か。

それを見分ける必要が今はある。

だからまずは人を見分ける能力に長けているこいつを起こさないとな。


「……伊東さん、せっかく来てもらったところ悪いんだが、先に誠の方の報告を聞いてもいいか。」


「私は構いませんが、その誠くんはぐっすりと寝ていらっしゃいますよ?」


「はっ、その心配には及ばねぇさ。誠、狸寝入りはやめてとっとと目を覚ませ。」


俺が誠を諭すように言うと、その場にいた全員の視線が総司の腕の中で寝ている誠に向く。

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