絶望。

結局底に落ち着くのだろう。

本命の私立に全て蹴られた僕が選んだのは目をつぶっても入れる公立高校。

何をしろというのだろう?
一体何をしろというのだろう?
(大事なことは二回言えと言われたよ)

僕は小さな音でラジオを聞きながら、夜明けのパーソナリティの『おはようございます!』というテンションの高い声に、うんざりした。

入学式の当日に僕は、一人取り残された気分だった。

そして、もちろん祝辞を述べる校長の言葉なんか覚えていない。

不本意な高校、底から来る不本意な生活。

絶えられるモノか。

みんな爆発すればいいのに。

僕は、ちりぢりになった中学の友達を確認しながら思った。

これから何をする?


何もしたくない。


わかっていることは簡単だった。
じゃぁなにもし無ければいいのか?

違う。
違うと思う。
違うと思いたい。

終わった訳じゃない。
これから始まるのだ。

何かしらが。
つまらない日常が。