「瞳〜っ」



「な、どうしたのよ絃」



次の日、学校に来た私は、同じく登校してきた瞳に泣きついた。



ぎゅっと瞳の背中に腕を回して抱きつく私に、瞳は同じく私の背中に手を回して、トントンと慰めてくれる。



「惨敗だよ……粉々に砕け散ったよ〜」



「ちょっと、一体なんの話よ?」



昨日の今日だとはいえ、顔を合わせるなり泣きつく私が何を考えてるのかわからず、戸惑いを隠せない瞳。



「上目遣いも話し方も気持ち悪いって言われるし、無視されるし……しまいにはニワトリみたいな口なんて言われるし!」



うぅ……と涙は出ないけど、心は泣いている。



酷い、酷すぎる!



確かに慣れないことやっていた訳だし、違和感はあるかもしれないよ?



私自身も変な感じだったし。



でもね、



あなた達が私に俺たちを落としてみろとか宣戦布告してきておいて、必死に頑張ってる私にそれはないでしょ?