朝、目覚めると、まだ外は薄暗い。

そんな時間に外を眺めるのは、案外好きだ。


誰もいない時間に。

誰にも邪魔されない時間に、ほっとする。


余計な感情がなくて、聞きたくない雑音も耳に入らない。


静かな、この早朝の時間が好きだ。


けれど、たまに、不安になる。

本当に、誰もいなくなってしまったらどうしよう。


……なんて。




夜も、好き。

ネットが賑やかになる時間。

隣にいるわけじゃないけれど、誰かが同じ時間に、同じ世界に存在しているのだと、安心する。

聞いてほしい話も、聞き流してほしい話も、どんどん流れていく。


だけど、たまに、怖くなる。

耳が痛くて。パンクしそうな頭が痛くて。

多すぎる言葉の渦に、呑み込まれてしまいそう。