ケータイ小説 野いちご

【完】俺が幸せにしてやるよ

新しい家族





施設を出る日、朝早くから三条さんが来てくれて、いろいろと手伝ってくれた。




三条さんと会うのは一番最初の時と今回の二回目。




ずっと大人の話し合いだったからな。私も高校生だし話し合いに参加したかったのに。




高校生くらいだと物心ついてるし環境の変化とか徐々にしていくのが重要だから期間があるんだ。




そして、昨日の夜、お別れ会をした。いつもは見送る立場だったけど今回は逆で。




見送られる立場ってこんな感じなんだなって知ることが出来た。




外に出ることはすごく楽しみだけど施設の子たちとお別れするのはすごく悲しかった。




その最中ずっと笑顔だった波留さんも真夜中一人で広間で泣いていて、私も泣きそうになった。




「よし!これで終わり!⋯⋯三条さん、ありがとうございます」




しっかりとお礼を言う。




当たり前のことを当たり前にできる人であれっていうのがこの施設のモットーだから。




だから、親に捨てられてもグレてヤンキーとか不良とかになったりはしない。




だから、引き取りの人もよく来るのかなと思ったり思わなかったり...。




みんな、礼儀正しいから。




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