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ニコニコと、私が入れたお茶を飲む蛇。
違和感でしかない、この光景

夢なら覚めないか。と、軽く頬をつねって実感する。…………痛い



「残念ですね、現実ですよ」



「だね。残念過ぎる現実だねぇ」



「ふふ、ドンマイです」







それを、お前が言うのか。

この状況にしたのは……貴方なんですけども(遠目)



思わず、溜め息と共に視線を窓に移す。

まだ外は、しとしとと音を立てて雨が降っている。静かだな、なんて思うのは大音量で音楽を鳴らしながら走るバイクらが、此処を通らないからなのか、


それとも、まだ時間帯が早いからなのかは分からない

ただ、こうも静かだと広い世界に私と蛇が残された様な気がして、






「止みませんね、雨」



「雨が止んだら帰るの?」



「帰ったら寂しいですか?」



「…………答えになってないんですけど」








まぁ、私も答えるつもりはないけど、



‘’寂しいですか?‘’








なんて意地悪な質問すんの、




寂しくない。なんて言ったら嘘になる


此処には……………………何もない、

誰もいない、

温かい……………………誰か、は……居ない










嗚呼、やだな。軽く病んでんのかな




だから嫌なんだよ……………………雨の日は