翌朝、目がさめると昨日までの雷雨が嘘のように晴れ模様になっていた。


よく眠れた。こんなにぐっすり眠れたのはいつ以来だろう?


あんな雷雨の日に、安心して眠れたのはきっと……。



むくっと、身体をベッドから起こして、少しボーッとして


ふと、隣を見てみると


昨日まで隣にいたはずの知紘の姿が無くなっていた。


なにさ、ひとりぼっちで置いてくなんて冷たい。


ずっと、勘違いして錯覚していた。
昨日わたしを包み込んでくれた温もりが、朝までずっと続いていたと思っていたのに。


知紘のバカッ……。


眠い目を擦って、そのまま起きて支度をして、いつも通り隣の家に向かった。