次にわたしが目を覚ましたのは自分の部屋だった。


「……ん」


目を開けると、自分の部屋の天井が真っ先に目に入ってきた。


あれ……?わたし確かお昼休み終わってから、体調が悪化して


そのまま倒れちゃって……
そうだ、そのとき知紘が助けてくれて

保健室に連れて行ってくれて……


それから……


そのあとの記憶がかなり曖昧で
たぶん、熱がすごい上がっていたから

何を言ったのかすら覚えていないはずだったのに……


「っ……」


曖昧な記憶の中でも、唇に残る感触は消えなくて……


そして、自分が意識を手放す前に言ったことも忘れるわけもなくて。


勢いのまま、自分から告白してしまったんだ……。