ケータイ小説 野いちご

業務時間外の戯れ〜ハロウィンの甘い夜〜

ハロウィンの甘い夜

「だから、高梨さん、ちゃんとしてくださいよ。この資料、数字間違ってるじゃないですか」

やっぱり社長もバイヤーの小湊さんはきかないフリをしている。

いつもの社内風景だと片付けられてしまう。仕方ない。

「カリカリしないで。直しますよ、貸してください」

もう少し文句を追加してやろうとしていたところで、持っていた資料を渡す前にさっさととって自分の席に持ち帰っている。

栗色の短髪に、整えられた眉毛。

二重まぶたにすっとした鼻筋にあう肉厚な唇の持ち主。

背はウチの会社のなかで一番高くて、いつも着ている洋服は端からみればジャケットにジーンズとラフな格好なんだけど、この人が着るとモデルさんみたいだ。

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