リナの様子を確認するために職員室へと向かうと、リナは保健室へ向かったと教えられた。


情緒不安定な状態だから、このまま早退するかもしれないそうだ。


あたしはそのまま保健室へと向かう事にした。


早退するにしても、リナ1人にしておくのは気がひけた。


それに、さっきのあの言葉の意味も知りたかった。


「リナ、いるの?」


保健室のドアをノックして中へ入ってみると、電気はついているものの、誰の姿もなかった。


もう教室へ戻ったんだろうか。


そう思った時、保健室の先生が戻って来た。


「先生、リナはどこへ行ったんですか?」


「板野さん? あら、さっきまでベッドで横になってたのに」


3つあるベッドはすべて空の状態だ。


「1人で教室に戻ったのかもしれないわね」


あたしはリナとすれ違ってしまったのかもしれない。


「ありがとうございます」