「宮崎さん!お願い!掃除当番代わってくれない?」

私の前で手を合わせる、派手なグループに入ってる女の子。
廊下から、彼女を呼ぶ声が聞こえる。
多分、彼氏を待たせてるんだろう。

「今日用事かあってさ!」

用事って…彼氏とデートなんでしょ?
そう心の中で思う。
思うだけで、言葉には出さない。

「うん、いいよ」

私がそう言うと、彼女は嬉しそうに彼氏の元に行った。