1、あなたと私の交差点


私はこれまで何を幸せと感じて来たのだろうか。

明日死ぬから?
明日も明後日もずっと生きて行かなきゃならないから?

この日のこの瞬間わたしは小説に出会った

明日は、何をしようか
つまらない明日はいつ終わるのか?

でもそんな事私の知った事もない…

「マスター!お腹すいた!えー…たこ焼きとカルピス!」

「おいおいまた荒れてんな?どうした?」

「それがさ…」
私は19歳でラウンジでホステスをしている
理由?理由は、家族を支えてるのが私だからだ
苦労してるの?って?いいや、毎日絶好調!

変な子って言われるけど、そんなの知らない
関係ないさ!

「あー。早く彼氏ほしい…枯れちゃうよ」

「もぉ枯れてるやん(笑)」
この失礼な人が友達であり、BARのマスター。
4年の付き合いになる

いつもセクハラしかしないけど、それがこの人のいい所であり、真剣な時は向き合ってくれるギャップが、これまた際立つ!

「けどカルピスうみょーいわ!」

カランコロン
突然店の扉が開いた
「すいません!空いてますかね?」

「…あ。ごめんなさいね!いっぱいなんですよー!」


やつが来た
これが始まりなんて在り来りすぎるけど

しゃーないやん!
始まりなんです

心配になってきたなー。