あれから1年以上が経った。
元から蒼の家族と仲が良かっただけあって
母さんは相変わらず蒼の母と
よく話している。
そして今日は蒼の誕生日。
俺は用意をして 家を出た
それから花屋で花を買い、
蒼のお墓に向かった
蒼と書かれた名前の墓の前に着き、
お墓を綺麗にして、
それから線香に火をつけて置いた。
「 蒼…花持ってきたよ
スターチスって言うんだって。」
と蒼のお墓に話しかける。
「蒼 好きだよずっと
誕生日…おめでとう。」
突然生暖かい風が吹く。
それと同時にどこかで蒼の声が聞こえる。
「ありがとう朝陽」と笑顔で
そう 言っているような気がした。
「…また会いに来るね。蒼。」
それは
" 蒼 "く澄んだ空の日の出来事だった。
蒼にあげた花 スターチスの花言葉は
----〝 変わらぬ心 〟
蒼が隣に居た時も。 蒼と夢で出会えた時も。
蒼の手紙を読んだ時も。…ずっと。
そしてまた…今日も。
俺は、君に変わらない恋をしていた。
『私は、…私だって、ずっと、
きっとこれからも、変わらない。
…朝陽に変わらない恋をしてる。』
朝陽 の その後
END