旅行から帰って来た後も、千夏は翼のアパートに入り浸っていた。
晴れて翼と恋人になれた千夏。
恋人になってからは、余計にそばにいたくて仕方なくなっていたのだった。
「翼、今日もバイト?」
「うん。夏休みは稼ぎ時だからね」
「そっか。じゃあご飯作って待ってるね」
バイトに向かう翼を玄関まで見送りに来た千夏がニッコリ微笑むと、翼は千夏を抱き締めた。
「…うーむ。ちーと離れるのやだな」
「離れるっていっても5時間くらいだよ?」
「そうだけど、ちーがいない時間は長く感じるんだよ」
「もう、子どもだなぁ」
そう言いながらも嬉しそうに翼を抱き締め返す千夏。
渋々バイトへ向かう翼を見届けた千夏はソファに座ると、夕飯のメニューを考え込んだ。
ふと何となくカレンダーに視線を移した千夏は、ある事に気が付いた。
「…あ。今日、私の誕生日だったんだ。すっかり忘れてたよ」
誕生日なんて祝ってもらう年齢ではないし
毎年誕生日は彼氏がいなかった。
だから千夏は、自分の誕生日をあまり心待ちにしてはいなかったのだ。
晴れて翼と恋人になれた千夏。
恋人になってからは、余計にそばにいたくて仕方なくなっていたのだった。
「翼、今日もバイト?」
「うん。夏休みは稼ぎ時だからね」
「そっか。じゃあご飯作って待ってるね」
バイトに向かう翼を玄関まで見送りに来た千夏がニッコリ微笑むと、翼は千夏を抱き締めた。
「…うーむ。ちーと離れるのやだな」
「離れるっていっても5時間くらいだよ?」
「そうだけど、ちーがいない時間は長く感じるんだよ」
「もう、子どもだなぁ」
そう言いながらも嬉しそうに翼を抱き締め返す千夏。
渋々バイトへ向かう翼を見届けた千夏はソファに座ると、夕飯のメニューを考え込んだ。
ふと何となくカレンダーに視線を移した千夏は、ある事に気が付いた。
「…あ。今日、私の誕生日だったんだ。すっかり忘れてたよ」
誕生日なんて祝ってもらう年齢ではないし
毎年誕生日は彼氏がいなかった。
だから千夏は、自分の誕生日をあまり心待ちにしてはいなかったのだ。