相川くんとまともに話す事ができなくなって、もう2日くらいが経った。


友達は私を励まそうとして、カラオケやらスイパラやらに誘ってくれるけど、やっぱり失恋って…





「初めての彼氏だったもんね」



マカロンを一口で頬張りながら、私の親友で唯一の理解者(…少なからず私はそう思ってる)である三条架純が声をかけた。



「失恋ってこんな感じなんだなぁ…とかさ、どーやったら立ち直れるのかとか、もうわかんないよっ」



架純の前でだけはありのままの自分でいられるから本当に助かる。


少し涙目の私に架純は、うーん、と考えたあと、



「…なんか追い討ちかけるみたいで言いたくないんだけどさ。…本当に相川くんが華と別れた理由って部活の事なのかな?」


「……え?」