月と太陽。

言い得て妙だと、ルナは思う。

いつだって燦々と降り注ぐ陽光のように、明るい笑顔を絶やす事のない友人、ティーダ。

その笑顔に魅了された者は多い。

「あのね…ティーダっち…」

ルナと同じクラスになって、仲良くなった頃、ルナは蒲公英に『好きな人はいるか?』と訊ねられた事がある。

中学生くらいならば、よくある恋バナ。

その頃は、別段特別意識するような相手もいなかったルナは、普通にいないと答えた。

逆に問い返したルナに対し、蒲公英は分かり易く頬を染め、しばしの追及の後に、そう口を割ったのだった。

納得の返答だった。

ティーダならば、蒲公英が恋しても不思議ではないと思うし、ティーダと蒲公英は、性格的にも相性ピッタリだと思う。

きっとお似合いの2人になるだろう。