「何…?」
学園長室。
書類に目を通していたヴラドは、顔を上げる。
「タイマントーナメントを開催してぇ」
龍一郎は、目を逸らす事なくヴラドの睨みに相対した。
例年は生徒会主導だったり、学園側の関係者が主催となって開催されていた恒例の格闘イベント。
一生徒が発起人となるのは、恐らく初めてではないだろうか。
「好きにすればいいが…一体どういった心境だ?」
龍一郎の真意を読み取るように、尚も睨み続けるヴラド。
「別に。どうしても決着付けてぇ相手がいる。それだけだ」
誰、とまでは言わなかったが、嘘偽りなく真実を語る龍一郎。
…別に反対する理由はない。
このスペシャルバカが、裏でどんな大事を抱えているとしても。
「よかろう。今年のタイマントーナメントは、全て貴様に預ける。言っておくが」
ヴラドは書類に判を捺した。
「何が起きても後始末はせん。自分の尻は自分で拭え。いいな?」
「……っ」
まるで見透かされたようなヴラドの発言にも。
「分かった」
龍一郎は強く頷いた。
学園長室。
書類に目を通していたヴラドは、顔を上げる。
「タイマントーナメントを開催してぇ」
龍一郎は、目を逸らす事なくヴラドの睨みに相対した。
例年は生徒会主導だったり、学園側の関係者が主催となって開催されていた恒例の格闘イベント。
一生徒が発起人となるのは、恐らく初めてではないだろうか。
「好きにすればいいが…一体どういった心境だ?」
龍一郎の真意を読み取るように、尚も睨み続けるヴラド。
「別に。どうしても決着付けてぇ相手がいる。それだけだ」
誰、とまでは言わなかったが、嘘偽りなく真実を語る龍一郎。
…別に反対する理由はない。
このスペシャルバカが、裏でどんな大事を抱えているとしても。
「よかろう。今年のタイマントーナメントは、全て貴様に預ける。言っておくが」
ヴラドは書類に判を捺した。
「何が起きても後始末はせん。自分の尻は自分で拭え。いいな?」
「……っ」
まるで見透かされたようなヴラドの発言にも。
「分かった」
龍一郎は強く頷いた。