ケータイ小説 野いちご

【完】『空を翔べないカナリアは』

VOL.1
〔5〕


美優はなぜか素直に寝室で着替え始めた。

途中、貴慶が入って来たらどうしようかと脳裡に一閃だけよぎったが、貴慶は着替え終わるまで入って来なかった。

それどころか。

「もういいよー」

と言って、やや間があってようやくドアをうっすらと開けた程度である。




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