屋上からあいつが出てってから俺も屋上を後

にした。さすがに授業に出ねぇと怒られるか

らな〜だりぃけど。

教室のドアを開けた瞬間クラス中の女子は俺

に向けて黄色い声を出した。毎日こんな感じ

だったらさすがに慣れるけどな笑

でも相変わらず俺に目を向けない奴が2人いる

それは林と品川だ

俺はブサイクな方でもないしイケメンだって

ことは多少自覚している。だから他の奴らが

見てるのに見ないことが気になっていた。

俺の足は自然と品川の方に歩いていった。

「おいお前、さっき屋上で歌ってただろ?」

そう言ったのに品川は首を傾げやがった

何こいつ?ふざけてんのか?俺はもう一度同

じことを言った。

「だーかーら!さっき屋上で歌ってたのおま

えだよな?」

そう言うと品川は前の席の林に紙を渡した

林はそれを受け取り紙に何か書いて品川に渡

した

その行動に意味がわからなかったのと質問に

答えない品川にイライラしていた

すると林が俺の方を向いて

「さっき屋上で歌ってたのははなよ。それが

どうかした?」

やっぱ歌ってたのはこいつだったのか…

「そうか。でも何で林が答えるんだ?俺はこ

いつに聞いてたんだぜ?」

「別に誰が答えてもいいじゃない。解決した

んだからさっさと座れば?」

むかつく奴だな…!イライラが収まることは

なく俺は自分の席に着いた。

イライラしてたのにもう1度歌声を聴きたいっ

て思った俺はどうかしてんのか?