side蓮


外来の診察がいつもより早く終わり愛咲ちゃんの様子を見に行こうと病棟に向かっていた時、胸ポケットに入っていたPHSが鳴った。


「笠原先生!505号室の愛咲ちゃんが喘息発作です!!」


看護師の声が耳に届いた瞬間俺は走り出していた。