次の日。




朝起きて携帯を見ると、桜からメールが来てた。





"ごめん!今日は早めに学校に行くから優くんと二人で行って!"




急にどうしたんだろう·····。





なにか用事があるのかな?




日直ではなかった気がするけど·····委員会でもないでしょ?




「うぅーん」





なんて頭をひねりながら優の家に行く。




ピンポーン




いつもは桜がする行動。




なんとなく感じる違和感。それと同時に初めて押したなという感覚。





毎日のように一緒に通ってたのに、インターホンを朝押すのが初めてだったなんて。




どれだけ桜の習慣になってたんだろう。





「おはよ。璃子。あれ?桜は?」





「おはよう。今日は早めに学校に行くってメールが来てたわ」




優のところには来てないのかな?





「そうなんだ。俺のとこには何も来てないんだけどな」




そう言って苦笑いする優。




珍しい。そういう時はちゃんと二人するから。




というか、大体はグループで送ってくる。




だから、個人できたのにも違和感はあったのだけど。




とは言っても朝の登校に桜がいなかったことなんてなかったけどね。