「玲音?なんか怒ってる?」


「まさか、怒ってないよ。白雪は、何も気にすんな。

俺だけを見てればいい」



そう言う玲音の目は優しくて、頭をポンポンする手も暖かく安心する。



その時ーーー海が近づいてふいに。



本当ふいに、白雪を抱き締めた。