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「お前本当に可愛くねえな!」


「…………」


「何だよなんか言えよ!」



海樹(みつき)を始め皆が敵になってしまった。


何でこうなるの?って、考える前にすぐに答えは出ている。


私が可愛くないからいけないんだ。



でも、それでも



「おい、そんな顔でよく外歩けるよな?」



海樹が好きなんだ。


おかしいよね。


敵のはずなのに好きとか。


相手は私のことをこんなにも嫌っているのに。



「うるさい……っ」


「事実だろ?」



もう何言っても聞かない。


全部流すしかない。



そして、海樹に後悔させるぐらい可愛くなってやる。


絶対に、なるんだから。




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