「井口くん、ゴメンね、お待たせしました。」

「遅い。10分遅刻。」

「えッ、でもまだ10時5分だよ」
約束は確か10時だったような気がするんだけど。

「5分前にはここにいるのが、普通だろ。
それにそっちが遅刻しといてなに言ってるの?」

「そうでした。すみませんでした」

にしても、井口くんの私服かっこよすぎます。
これは鼻血もんだね。

「なに固まってんの?行くよ。」

「うん!」

それから私たちは、町中にある本やさんをかけ巡っていた。

「井口くん、このお店で最後?」

「そうだけど」

どうしよう。もーこれで井口くんとデートは、終わりなのか。
もうちょっと一緒にいたかったな。ちょっとお茶にしないか
誘ってみようかな。よし!

「井口くん、もうちょっと一緒にいたいな。ダメ?」

「はー、きみはさ、ばかなの?」

また、井口くんにばかって言われた。
絶対あきられたよね。やだよ。(>_<)

「ゴメンね、やっぱり帰るね?わがまま言ってごめんなさ~い。」

グイ
えッ!
井口くんが私の腕を。