「おはよう、井口くん。相変わらずカッコイイね、好きだよ」
「あっそ」
彼はその言葉を残し、だるそうに教室に入って行った。

「おはよう~友里。相変わらず無愛想だね。
井口くん」 
「そうだね、でもまえよりは話してくれるようになったよ」
「はいはい、よかったね。でもあんな奴のどこがいいの?」 
「フッフッフッフッ
よくぞ聞いてくれました。成瀬りるさん、
それは入学式のときのこと…」