広間の真ん中にはブロックで囲いがされており、その中央には隅になった木が残っていた。


「キャンファイヤーでもしたのか?」


俺がそう聞くと、創吾は左右に首を振った。


「違う。これは儀式の跡だ」


そう言われて俺はまた視線を戻した。


広間にはこれ以外になにもない。


「じぃちゃんは言ってた。蘇りの儀式をする場所は各地に存在している。だけどそれを知ってる人はごく限られた、儀式に参加したことのある人だけだって教えてくれた」