ある日俺は、衝撃的な現場を目撃した。



帰り道、1人で帰る道のりは先が遠く、足が重い。




こんなとき、七草さんのあの明るい笑顔があれば。



疲れなんて一瞬で終わる吹き飛ぶのに。




結局、今日も話せなかった。



話しかけようと思っても、そんな勇気を俺が持ってるわけがなくて。



また、どうしようもなく見つめるだけだった。




「……あ」



でもきっと、変わったのは俺との関係だけだと思ってた。



心のどこかで安心してたんだ。



まだ三沢とは付き合ってないな、って。