たくさんの人に
自分のギターをかき鳴らした。




悲しみに満ちた心を。
過去の苦しみを。
生きている辛さを。




自分の歌声に乗せて・・・



ある女の人に
「すごく素敵な歌声と演奏だね」


そう言われて
すごく嬉しかった。



すごく・・・



なのにいつも素直に喜べない自分がいる。
お世辞をありがとうと心の中。


こんな歌がなんになるんだと心の声が
漏れそうになる。


「ありがとう」


ちょっぴり無愛想だけど
得意のスマイルをかましてみせた。